剱岳 早月尾根 敗退
日程・概要
日程:2022年11月27日(日)
場所:富山県上市
タイム:馬場島0300-早月小屋0750-敗退地点1100-早月小屋1200-馬場島1520 合計 12時間10分
コース:
人数:三人
備考: ・前日夜に降雪 ・1800辺りまで積雪なし ・早月小屋より上は積雪30cm以上 ・根雪がなく、新雪だけなので歩きにくい ・ダブルアックスがベター ・日帰りなら00-02時までにスタートしたい
ゲートが閉まる前の最終剱岳 2年前にも挑戦して、非常に感動した思い出がある。 白山・立山・槍もスキーで登ったが、なぜか心に残っている山行といえば 2年前の劔かなぁとしみじみ感じていた。
去年は色々あり行くチャンスがなかったが、今年はなんとか行ける事に 11月の三週目に予定していたが、日曜日の天候が悪化し中止に、最終週の日曜日は 前日の雪と当日午前中が天気が気になるが、回復傾向なので挑戦する事に。
高校の同級生M君と、2日前金曜日に早月尾根(登頂せず)に行っていたTさんのメンバー 3時に馬場島発、暗い中急登を登る 全然雪はない、1800ぐらいまで同じような状態だった。
いつもトレランシューズなので、登山靴で歩くのは本当に辛い・・・ 冬山をするなら、夏でも登山靴での歩く練習もしておいたほうがいいと思う。 5-6時辺りでいきなり雨、シェルを着るが登るうちに雪に変わっていた。
後から聞いたが、稜線ではひどい爆風だったらしい。
5時間かけて早月小屋に到着 雪がないので4時間ぐらいで着くと見積もりしていたが甘かった。
休憩・装備換装
アイゼン バサック ヘルメット シロッコ バイル ガリー
いつの間にかぺツルばかりになっている。 早月小屋には多くのテントが張られていた。 以前は早月小屋からトレースを使い一気にピークに行けたが、今回は違った。
雪がサラサラすぎて、トレースを使ってもスピードが変わらない。
これではどうしようも出来ない、無理にピークを狙ったとしてもヘッデン下山は確実。 加えてこの雪質では登り以上に下りで苦労しそう。
早めに折り返す事を決める。
ピークへ登れなかったが、最高の天気の中素晴らしい景色に出会えて本当に満足。
改めて挑戦して良かったな 。
ただ試練はここから、早月小屋からの下山が本当に長い。
半ば発狂しながら、なんとか降りる 。
下山後富山県のソウルフード 糸庄を食べて帰路につきました。

3時発

暗闇を歩きます

標識が200mごとに
設置されています

天候が怪しくなってきた

短時間で一気に真っ白に
慌ててアウターを着る

天候は回復傾向なので
耐えましょう

早月小屋までが長い

早月小屋到着
テントが沢山ありました

いきなり雲海

天候良すぎ

感動する

M君と雲海

M君

M君と私

M君とTさん

写真を撮ってもらった

敗退して早月小屋に戻る

無事下山
お疲れ様でした
今回使用したオススメ装備。
初冬や残雪にオススメのチェーンスパイク カリカリに凍っている場合もしっかり止まってくれる。 軽くて非常に便利、ザックに入れておこう。 もちろんちゃんとしたアイゼン・クランポンの代わりにはならないので過信は禁物!
靴の中に雪が入ってくるのを防ぐスパッツ・ゲイター 石が靴の中に入れば、靴を脱いで取れば問題ないが雪はそんなわけには行かない。 足が冷えてしまい凍傷になる可能性が高くなる。
絶対冬期登山に必要なインナー。 今回もし上記のようなインナーを着ていなければ、ヒルクライムでかいた汗で汗冷えした事は間違いない。 これなしでの冬期登山・山スキーは考えられない。
歩行のサポート・滑落停止等々 様々な場面で登山者を助けてくれる優れもの。 最近では使用する方も多くなっているが、それだけ有効なアイテムという事であろう。 今回は登り・下りで非常に役に立ったし、身体の負担の少なくなる。 夏ならトレランポールの方が軽くて良い。
凍っている等危険な場所ではポールは役に立たないのでピッケルを持たなければならない。 ガリーは非常に使い勝手がよくオススメ
手袋はこれしかない! 安くて、使い勝手が抜群な防寒テムレス。。
今回大活躍のバラクラバ 冬山の場合は必須装備になる、なれけば顔中が凍傷になってしまうので気を付けよう。
冬山で冷たい水を飲むと身体が冷えてしまいパフォーマンスが低下してしまう。 必ず暖かい飲み物を持って行こう。 身体が暖まれば精神的にもかなり楽になる。