加賀 大内谷川
沢登り
日時 2020.6.7
加賀の大内谷川へ行ってきました。
所属する山岳会のOBのレジェンドが「面白い沢」と言ってたぞと同じくOBのKさんからLINEが来た。
Kさんは今回シーズン始めなので、なかなか厳しい所には行けないな。
大内谷川へ行こう。
今回は廃トンネル手前のスペースに駐車したが、火燈山駐車場で問題ない。
火燈山 駐車場
沢登り

林道を歩く
沢にすぐ入ってもいいが林道が続いているのでギリギリまで林道を歩いていく。
0720
進んで行くと薮が濃くなってきたのでいよいよ入渓。
緑に覆われておりどちらかというと暗い印象を感じる

苔が多く見られる
なんとも苔が多いんだろう!と入渓してすぐ感じた。
もしラバーソールで来ていたら恐ろしい目に合うだろう。 絶対にフェルトソールがおすすめ。
苔で滑るのに注意しながらガシガシ歩いていく。
大きな滝も釜も見られない。 上を見ても空は木々で覆われているのでなんとも気が晴れない。
黙々と進んでいるとナメが出てきた。
「へぇー 結構綺麗ですねー」と筆者

ナメ床

ちょっと際どいへつりも楽しい。

木々に差し込む陽の光加減が素晴らしく綺麗

細かい滝が次々と
途中少し嫌な壁が出てきた、ロープは出してはないがハーケン・カムで支点を取る。
今日がシーズインのKさん頑張れ!!

少し嫌な感じでした

少し滑りやすい岩でした
0840
あっという間に地形図の水が切れている場所まで来てしまった。
11時頃には登山道出たらすぐに終わってしまう・・・それはそれで寂しい。
「帰りも沢で降りませんか?」とKさんに提案すると同意してくれた。
という事で一度登山道に出てもう一つの沢で下山することにした。 筆者は沢で降るのは初めてである。

大きな岩を発見
0930
水が切れてきたのでいよいよ後は登山道に詰めあげるだけである。
藪漕ぎはたいした事がなく、簡単に登山道へ合流できた。 もっと薮が濃いと思っていたけどラッキー♬
1038
登山道に合流
合流した途端日差しを受けて暑い暑い・・・もう真夏ですね。
少し休憩して、富士写方向を目指して歩く。

登山道
驚いたのは登山道がかなり険しい事であった。
急坂が多くロープがあるとこも多数あった。 フェルトソールなので尚更滑るのもあるのだが、かなり怖かった。

怖い登山道
沢下り
1130
沢へ降りる
斜面が少し急だったのでロープを出す。

懸垂下降で降りる

ガシガシ降りていく
途中で可愛いカエルさんを発見!

ゲロゲーロ
ずっと涸れ沢が続く、降下しているこの沢は水が少ないのだろうか。
それにしても沢を降るのは少し怖い。 途中ロープも出しながら気をつけて降りていく。
滑る箇所も多いので冷やっとする。
降りている途中そこそこ大きな釜があったのですそのままジャンプしようかと思った瞬間なんか黒いものが沢山見える
ん?と思い近くに行ってみるとなんとおたまじゃくしの大群ではないか!
ゲゲゲ・・・そんな所には入ってたまるかと必死に避ける笑

何か黒い物が・・・

閲覧注意笑
しかしながらなぜこんなにもおたまじゃくしがいるんだろうか?
観察して分かった事はひとつある。それはおたまじゃくしがいる水面には太陽の陽が当たっているという事だ。
つまりおたまじゃくしは陽を求めて活動しているのだろうというのが筆者の仮説である。
研究している方がいたら教えてください。
極上の楽園発見
1215
登りの風景と同じで下りの場合は最初明るく途中から暗くなってくる。
暗くなってきたなーと思って歩いているとそこには綺麗なナメ床が目の前に現れた。
え?なに?これ?
すごすぎませんか?とKさんと2人で焦る。 沢上谷とかもナメ床で有名だがそんな感じとは違ってなんだか日本庭園を歩いている様なそんな
感じである。

ナメ床

綺麗な岩

ここ本当に加賀ですか?
そして大きな岩がいいアクセントになっている。ボルダーができそうな巨大な岩はどこからきたのだろうか?
それにしても素晴らしい景色に圧倒された。

どもまでも続くナメ床
1300
いやーすごい景色だったなと喋りながら歩いていると右側に林道が見えてきたのでさっさと林道に上がる。

林道へ合流
林道はあまり使われていないのか草が自由に背を伸ばしていた。

林道を歩く
右手に今まで歩いていた沢が流れる そこにはまた巨大な岩が見える。
本当に大きな岩だ 何か神様がいるのでは?
1320
富士写ヶ岳の登山口に到着

登山口

道路へ出て駐車場まで戻る
1330
駐車場到着
Kさんありがとうございました。
まとめ
加賀といえば大日沢が有名で大内谷川には全く興味がなかったが、Kさんから連絡がきて行ってきたわけだが
こんなにも美しい沢だったなんて思いもしなかった。
序盤にはこんなつまらない沢に来るなんて最悪だと思ったしKさんも早く戻って他の沢へ行けるか?なんて考えていた様だ。
そんな事を思っていた我々も最後の風景には度肝を抜かれた。
あんなに美しい風景が存在しているなんて本当に驚いた。
今回のルートを行かなくても富士写ヶ岳の大内登山口をそのまま沢沿いに歩いてけばその風景は見られるだろう。
是非石川県内の方には見に行って貰いたい、見にいくだけなら沢靴も必要ないだろう。
兼六園にも勝るとも劣らない景色はそこにはあった。
筆者のおすすめ装備
ウエア類
沢登りでは水中の中に入る事も多く体温が低くなりがちです。
筆者が使用しているのはフェルトソールです。
とりあえずこれから沢を始める方はフェルトをオススメします。
ソックスはネオプレン製がオススメです。
沢は常に濡れるので普通のソックスではNG 保湿力があるネオプレンソックスがオススメです。
沢には砂利が沢山あるので靴の中に入ってきますのでスパッツで入るのを防ぎます。
脛をぶつける事もお多いのでサポーターとしても非常に頼りになります。
沢ではいくら防水ザックを使っても中に水が入る事を想定しなければなりません。
ザックの中にインナーとして防水スタッフバッグは必携です。
ギア類
懸垂下降が必要な箇所が出てくるのが沢登りです。
ビレイでも使える物を持っていきましょう。
ぺツル・BDを買っておけば安心です。
筆者はBDのATCガイドを使用しています。
セルフを取るのに必要なPASは絶対に忘れては行けません。
登攀だけだはなく、高巻きの際にも有効です。
安全を確保する為にPASは大きな力になってくれます。
ハーネスは軽くて立ったままでも着用できるタイプがオススメです。