沢登り

手取川水系 岩屋俣谷川〜井谷右股 ダイレクトに三ノ峰へ

岩屋俣谷川〜井谷右股 暗闇のスタート

白山にオロロがいなくなったので、そろそろ白山系の沢に行こうと考えていた。
ただパートナーが見つからずに最悪単独かな?(沢で単独はリスクが高いので嫌)と思っていた所ユーチューバー 髭男爵氏から「興味あります」との事でメールを送って頂いた。ありがとうございます。
氏は髭もある、加えてモチベーションもあるのでありがたい話である。
もちろん面識がないので少しばかり不安であったが。
氏は厳冬期立山ワンデイ・白山ワンデイを何回も挑戦している強い山スキーヤーなので、
いろんな話を聞いて勉強させてもらういい機会なるだろうと思った。
同時に置いて行かれるのではないかと不安に襲われた。

また以前より老練の沢ヤより井谷右俣を薦めれていた。
・右俣は三ノ峰にダイレクトに上がれる
・右俣は藪漕ぎがほぼない(五分の藪漕ぎのみ)
・左俣は滝が沢山・右俣は滝がひとつだけ
滝は少ないながらも井谷右俣は楽しそうである。
加えて「井谷右俣日帰りで苦労するなら。修行しろ!」と言われたので、しっかり遡行しなければ。

0330 駐車場到着
現地で髭男爵 氏と合流。

0400
ビジターセンター出発
とにかく暗い、本当にこの暗さの中沢登りしても大丈夫なのだろうかと不安になる。

0430
入渓 真っ暗の中に入渓するので非常に怖い。
ここで少しミスってしまい、堰堤の手前で入渓してしまう(堰堤もよく見えない)本来は右岸から巻くべきだったのであるが
左岸から巻いてしまい、懸垂で降りる事になった。 20分程時間をロスしてしまった。
その後の堰堤は梯子を使い簡単に巻く事ができた。

堰堤を超えた後はひたすらゴーロを進むだけである。0600を過ぎると大分明るくなってきた。
ここでようやく髭男爵氏とちゃんとした挨拶を交わす。 なんともこれまで筆者が生きてきた中で、このようなスタイルの人間と付き合った事は
ない。なんとも不思議なヘアースタイルである。ボブマーリーってやつ?

以前よりフェルトソールを愛用していたが、今日はラバーソールを採用した。
ラバーソールの足袋タイプであるのでシューズではないが、非常に使いやすい。(わざわざ先割れソックスを購入)
登攀の時にはシューズよりも細かいホールドに乗れる、ただ難点として足が疲れやすい。
個人的にはここの沢はフェルト・ラバーどちらでもいいと感じた。

後半にそこそこ面白い滝が出てきた。
巻くまでもなく、フリクションを楽しみながら登る。

岩屋俣谷川〜井谷右股は決して短いルートではないのでガンガン詰めていく。
下山も長いのでなるべく急ぎたい。

0530
約2時間で別山谷井谷出合に到着、いいペースだ!
堰堤でロスしたのでもう少しかかると思ったが予定通りになった。

いよいよ井谷に入る。
これからどんな景色が見られるのだろうか?
基本的に難しい所はないので、さっさと進む。

さて・・・あまり変わらないゴーロが続くと思いきや早速4段滝が現れる。
どうやらこれは登れそうにない、左岸から巻道を探す。 だがどうやら巻道も少しいやらしい。草付きを進む。
筆者は大丈夫であったが髭男爵氏がかなり苦戦している、心配であるので、途中懸垂して新たな巻道を探そうとしたのだが
そうしている間に髭男爵氏が滑落していた。スラブっぽい感じだったので、親指の怪我ですんだ。
「こっちならいけます」と言われたので、筆者は上からトラバースして登ってくる道まで移動する。
すぐに上がってきた、大きな怪我はないようだ。よかったよかった。

その後はシャワークライミングや少し悪い巻きなどで私達を楽しませてくれる。
大滝があり少し嫌な巻きがある。左から巻いていくが、どうも滝の落ち口に降りるのにかなり高い。
持っているのは30mロープ、不安ではあったが結果30mギリギリであった。
その後も大小の滝を楽しみながら登っていく。特別危ない部分はない。

0830 二俣 右俣に入る
ここからは遡行図にもない未知の領域である。
これまでの感じと違い苔が沢山の沢に変わってきた。如何にも北陸の沢である。
難しい滝もなく稜線を目指してガンガン進む。

0900 大滝
井谷右俣唯一の大滝
なんとか登れそうな滝であるが、今日は無理はできない。
左から巻いていくが、ここで少し時間をロス。ルーファイを少しミスってしまった。
この大滝を登攀すればかなり良い沢ルートができるだろう。殆ど藪漕ぎがなく三ノ峰にいく事ができる。
なんとか沢に合流するも、髭男爵氏の親指がかなり痛そうである。
沢に戻れば後は快適、三ノ峰を目指す。

1040 三ノ峰
ようやく三ノ峰に到着、筆者は初めてだってのでとりわけ嬉しい。
最後の詰めも5分程度の藪漕ぎで済んだので、そこまで嫌な印象は受けなかった。
薮を見た瞬間「これが5分程度の薮ってやつか!」と妙に納得した。先輩の沢ヤと時代を経て沢を共有できた。
薮を漕いで三ノ峰の標識にぴったり詰める事ができたので非常に満足できた。素晴らしいラインである。
注;もちろん5分で終わるわけでもない。

1205 別山
久しぶりの別山!であるがガスっていて何も見えない。残念。
ここから長い登山道が待っている。

1420
トレランスタイルで一気に降る。登山者もあまりいなかったので快適に走る事ができた。
目標にしていた12時間切りをあっさりクリアしてしまった。
また白山の沢に来たいと思う。

日程:2020年9月6日(日)

場所:石川県白山市

ルート図:

人数:2人

推奨装備:30mロープ(50mがあれば安心)

ラバー・フェルトどちらでも可。

難易度:初級上 数カ所で懸垂箇所あり。

駐車場

タイム
市ノ瀬0400-入渓0430-別山谷井谷出合0530-井谷二俣0830-三ノ峰1045-別山1205-市ノ瀬1420

備考
・岩屋俣谷川 井谷右股は三ノ峰にダイレクトに上がれる魅力的な沢
左俣に比べ滝は少ないが、薮漕ぎがない。
・堰堤を巻くまで林道を利用した方が良い。
堰堤は全て’右岸’から巻く
・懸垂が必要な部分あり 30m以上のロープが必要。
・ラバー・フェルトどちらでも可。滑る場所はどちらも滑る。
・虫は全くいない
・登攀ギアは全く使わなかった。

0400スタート
まだまだ真っ暗

入渓 とにかく暗い

明るくなってきた。
ようやくパートナーの顔を確認。髪型で焦る。
今回一番の核心

ゴーロが続く
ガンガン飛ばす

フェルトが少し滑るよう

2時間で出合到着
予定通り

4段滝 右から巻く
巻く途中で髭さん滑落(少しだけ)

クライムダウンで落ち口へ

滑る岩 登れるかな?

 

 

楽しいシャワークライミングの時間!

 

右岸から巻く

30mロープギリギリいっぱいの懸垂下降

綺麗な滝と髭さん 左岸から細いホールドを登るのが楽しい。

 

ここは右岸から巻く

突っ張って登る!髭さん

井谷右俣に入れば苔が沢山

北陸らしい沢 苔にはフェルトと思っていたが意外にラバーでもいける。

右俣唯一の大滝
登れそうだが・・・草付きで行けたか・・・ 今回は高巻きで突破。 この滝はとてもカッコ良い!

大滝と髭さん

三ノ峰へ向かう
天気が悪くなってきた。

ユーチューバーとの記念写真 5年後は有名人?

景色は最高

別山にも登頂!!
マンダム!

別山と髭さん
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チブリ避難小屋
登山整備の方達がいた。
お疲れ様です。

猿壁登山口
髭さんお疲れ様でした。
本当に頼りになりました♬ありがとうございました^^

 

 

筆者のおすすめ装備

ウエア類

沢登りでは水中の中に入る事も多く体温が低くなりがちです。

筆者が今回は使用したのは足袋タイプのラバーソールです。
グリップする時は素晴らしいが滑る時は一気に・・・
足袋タイプは足先の感覚が掴み安く登攀しやすい印象を受けた。

とりあえずこれから沢を始める方はフェルトをオススメします。


ソックスはネオプレン製がオススメです。
沢は常に濡れるので普通のソックスではNG 保湿力があるネオプレンソックスがオススメです。
足袋の場合はソックスも合わせよう。



沢には砂利が沢山あるので靴の中に入ってきますのでスパッツで入るのを防ぎます。
脛をぶつける事もお多いのでサポーターとしても非常に頼りになります。

沢ではいくら防水ザックを使っても中に水が入る事を想定しなければなりません。
ザックの中にインナーとして防水スタッフバッグは必携です。

ギア類

懸垂下降が必要な箇所が出てくるのが沢登りです。
ビレイでも使える物を持っていきましょう。
ぺツル・BDを買っておけば安心です。
筆者はBDのATCガイドを使用しています。


セルフを取るのに必要なPASは絶対に忘れては行けません。
登攀だけだはなく、高巻きの際にも有効です。
安全を確保する為にPASは大きな力になってくれます。


ハーネスは軽くて立ったままでも着用できるタイプがオススメです。

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