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[奥美濃の沢]板取川系 川浦(カオレ)谷本流 意地の今期2回目

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板取川系 川浦(カオレ)谷本流 意地の今期2回目

前回水量が多く撤退せざる得なかった川浦谷本流へ再トライしてきた。
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最近暑い日が続き雨が全然降っていないのでチャンスだと思い前回のメンバーに声をかける。
やはり撤退のままでは悔しすぎる、今回は絶対にゴルジュを超えてやるという意気込みで岐阜県関市に向かう。

今回の計画では林道を使わず帰りも水線で下降というルートにした、そこまで厳しいルートでもないので帰りは楽しく降れるだろう。

海ノ溝谷出合の入渓の場合は同ルート下降では駐車場まで登るのが難しいので板取キャンプ場から入渓。
朝早いのでキャンプと人は少なかった。 それにしても驚いたのは水量の少なさである、前回は渡渉するので精一杯であったが
今回は地面も見えるし、楽に渡る事ができる。本流の方へ目を向けると???と思えるほど水が少ない。
この時点でゴルジュ突破を確信した。

キャンプ場に人が増える前にさっさと進む、いやー本当に水が少なくて違う沢みたいである、特に無理して泳ぐ必要はないので本当に楽チン。
どんどん前に進んでいく。
気になった点が一つとにかく岩が滑る、ラバーでもフェルトでもめちゃくちゃ滑る。 いつもは水中にいるべき岩が露出しているのだろうか?
非常に滑るので非常にヒヤヒヤした・・・というかみんな何回か転んでしまう始末。
茶色い苔なような物であるが、なんだか分からない、終始気を使わなければならなかった。

海ノ溝谷出合
前回より一層海ノ溝谷の門が開けているように思える、まるで手招きされているように・・・時間もあったので最初の核心にチャレンジしようと歩を進める
その先にはこの間非常に苦労した滝とは全く違う形相であり、トライしてみると簡単に抜けれる事ができた。
’水量でこれだけ違うのか’と改めて思うばかり。 だからこそ沢登りは面白い。 長居は無用なので本流に戻る。

本流に戻るといよいよ初めて体験する、70m廊下!!
これの為の今日石川県から岐阜県に来たのだ、是非楽しもう。

70m廊下
意外と簡単に泳げてしまった・・・筆者は泳ぐのは苦手であり、フローティングロープも用意したのが・・・流れも弱くライフジャケットの浮力を利用していれば
簡単に前に進んでいく。こんな時は海ノ溝谷へいくべきだったのか!と天を仰ぐが、もう仕方ない!本流を楽しむしかない。
筆者を先頭にガンガン泳いでいく、最近は暑かったので非常に気持ちが良い、皆でワイワイしながら進むのも楽しい。
あっと言う間に廊下を終えると一箇所流れが早い滝を巻き進む、その後は両脇が開けた平和な風景が眼前に広がる。

単純な遡行
70m廊下を超えてしまうと特に厳しい場所もなく、ひたすら歩いたり、泳いだりするしかない。
もちろん水は非常に綺麗なので、それだけでも価値はあると思うが前半部分が素晴らしい部分少しダラけてしまう。
本来は西ヶ洞谷出合まで行って折り返す予定であったが、PTから「退屈すぎてもう無理です」との声は非常に多く、最初は無視していたが
筆者もいい加減飽きて来たので途中で引き返す。

下降
下降は難しい事もなくただライフジャケットを頼りに降るだけである。
70m廊下を楽しみしていたが、流れがなく降るのにひたすら泳ぐ羽目になってしまった。
水上から水下へ泳ぐなって不思議な気分になる。 増水時に来た時は流されるように下降したことを思いまだす。
本当に水量次第なんだなと改めて。

流れを求めてひたすらどんぶらこどんぶらこと下降していく、途中橋の上から手を振ってくれている人がいたので手を振り返した。
「なんか楽しいよねー」とkenさん
確かに緩やかな流れに身を委ねるのも時にはいいのかもしれない。
あっという間にキャンプ場に着く、場違いなのでさっさと駐車場を逃げるように移動する。

これでカオレ谷本流を遡行したと言えるだろう。
ただ一つ言えるのであれば’少し増水’した状況が非常に沢ヤを楽しませてくれるに違いない。

日程:2020年8月30日(日)

場所:岐阜県関市

ルート図:

人数:3人

推奨装備:・ラバーソール・フローティングロープ・ウエットスーツ上下・ライフジャケット

ラバーソールがお勧め。

難易度:初級 水量で難易度が大きく変わる

駐車場 1000円/車

タイム
駐車場0700-入渓0720-海ノ溝谷出合0830-引き返し地点1050-入渓地点1210-駐車場1220

0700 駐車場到着
現地でkenさんと合流。
まだ朝が早いのでキャンプ場には人が少ないさっさと入渓してしまおう。

駐車場

入渓 
水量が少ない

橋が見える

海ノ溝谷を偵察

前回苦労した滝は簡単に超える事ができた。

これが前回のムーブ (あえて試してみた)

本流で一番厳しい滝

何回かトライするも…

反対側から斜め懸垂で超えます。 フリーでクライミングダウンは怖すぎて諦めた。

廊下の前の穴に入る男

いよいよ廊下!

頑張れー

水量が多い時にまた来なければ!!

水中画像

廊下の先にある滝は水流が強すぎる

後は平凡な沢が続く

退屈に思えてくる

帰りは同ルート下降

プカプカと帰ります

水は綺麗

キャンプ場に無事到着

川浦谷本流には泳ぎの装備が必要

ライフジャケット

川浦谷・海ノ溝谷は泳ぎがほとんどですのでライフジャケットがあると非常に便利です。
釜も深い場合が多く、滝壺に巻き込まれれば死ぬ可能性が非常に高いです。
必ずライフジャケットを着用しましょう。

ウエットスーツ

泳ぎの沢では水中にいる時間が非常に長いので、体温がすぐに下がってしまいます。
体温が下がれば判断能力や運動能力が落ちてしまう遡行ができなくなる可能性もあり、低体温症になると死の危険も高まります。
自分を守る為にウエットスーツ着用をお勧めします。

筆者のおすすめ装備

ウエア類

沢登りでは水中の中に入る事も多く体温が低くなりがちです。

筆者が使用しているのはフェルトソールです。
とりあえずこれから沢を始める方はフェルトをオススメします。

ソックスはネオプレン製がオススメです。
沢は常に濡れるので普通のソックスではNG 保湿力があるネオプレンソックスがオススメです。


沢には砂利が沢山あるので靴の中に入ってきますのでスパッツで入るのを防ぎます。
脛をぶつける事もお多いのでサポーターとしても非常に頼りになります。

沢ではいくら防水ザックを使っても中に水が入る事を想定しなければなりません。
ザックの中にインナーとして防水スタッフバッグは必携です。

ギア類

懸垂下降が必要な箇所が出てくるのが沢登りです。
ビレイでも使える物を持っていきましょう。
ぺツル・BDを買っておけば安心です。
筆者はBDのATCガイドを使用しています。


セルフを取るのに必要なPASは絶対に忘れては行けません。
登攀だけだはなく、高巻きの際にも有効です。
安全を確保する為にPASは大きな力になってくれます。


ハーネスは軽くて立ったままでも着用できるタイプがオススメです。

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この記事を書いた人

酒と登山を愛するモンタナ君です。
陸上競技・海外在住などの経験を得て現在は一応自営業に携わっています。

初めて山スキーをした時の感動は忘れられません。
アルコールで記憶が消える前に、山スキーに行かなければ!!!

読書も好きなので、オススメ本教えて下さい^^

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