沢登り

板取川系 川浦(カオレ)谷本流 増水にて敗退

板取川系 川浦(カオレ)谷本流

「男一人をカオレにやるな」と言われるほど綺麗な渓谷で有名なカオレ谷へ行ってきた。
色々記録を見ていると、本当にゴルジュが美しくて壮大な感じがする。石川県にはあまりゴルジュがないし富山のゴルジュも苔苔している。
カオレ谷のゴルジュは本当に明るい感じだなと感じられ北陸とは違うなぁとそんな印象を抱いていた。
ただ岐阜県では雨の災害が起きていたし、少し不安だったが天気が良かったのでKさんと共に岐阜への遠征を決めた。

行ってみると期待通りのゴルジュを堪能できた、沢登りというかずっと水に浸かりっぱなしで進んでいくスタイルである。
エスケープは不可能と思える切り立った岩肌を両側を見ながらの遡行は本当に’非日常’という言葉が適切であろう。

恥ずかしながら一箇所いやらしいトラバースがあり、下には岩棚があり落ちて水で助かるといったラッキーなシチュエーションではないので
非常に緊張した、Kさんに先に行ってもらうが、確保もしにくい場所だったのでフリーで行くしかない!
ゆっくりと苔の上に足を置いて滑らないか確認ゆっくりゆっくりとトラバース、ガバを掴んでようやくセルフを取れる場所へ・・・
心臓が狂ったように脈を打ち、心臓が本当に痛くて辛かった。 初めての体験である。

普通の沢登りと違い、ウエットスーツとライフジャケットは必須であるし、死亡事故も起きているこの沢ではしっかり水難事故に対して
高い意識を持たなければならない。私たちは増水していると感じたので途中で引き返した。
沢を下降しな時に流されてみたが、圧倒的な水の強さの前に何もできなかった。 もし近くに岩があれば大怪我は免れないだろう。

金沢からの移動中にトラブル、入渓を間違えるというトラブルばかりの今回だったが素晴らしい景色を堪能できて本当に良かった。
カオレ谷本流には近いうちにまたトライしに来ることを決めた。

日程:2020年8月2日(日)

場所:岐阜県関市板取

ルート図:

人数:2人

推奨装備:ロープ(フローティングロープが便利)・ライフジャケット・ウエットスーツ上下

難易度:初級 水量で全てが決まる

駐車場

0500
金沢集合 出発するがここからトラブルが起こる

その1 目的地を間違えた(寝ぼけて違うキャンプ場を目指していた)
その2    違うキャンプ場から板取まで最短ルートを狙うが、国道256号線タラガトンネルが通行止め
その3    国道256号線タラガトンネル横の道も工事で通行できず
その4 急いでいたのか焦っていて、板取キャンプ場から本流ではなく枝沢に入渓

本当に恥ずかしい限りである、計画書にも板取キャンプ場って書いていたのに・・・
人間の思い込みは本当に怖いものである。

枝沢の内容は省略しようと思う。写真は少しだけ掲載

なんか違うなと思い、地図を確認、引き返します

こんな訳でこれよりカオレ谷本流の記事になります笑

1145 入渓地点
時間は遅くて不安であったが、時間設定をして超えたらすぐさま同ルート下降を決める。

いきなりコレ!です

 

全部泳ぎは無理なので、うまく登りながら進む

それにしても今までみたことも内容な景色が眼前に広がる。
ここは本当に日本なのか? 水深もかなり深い、ライフジャケットがなければすぐ敗退であろう。(泳げない筆者)

浅いところ探しながら進む

 

例の懸垂ポイント この時の筆者の心臓ははち切れそうになっている

 

橋が頭上に掛かっている

 

浅いところもある

途中流れが速い所で敗退を覚悟した。
流れが強すぎてまともに進めないし、気を抜くて一気に流されそうになる。大きな岩に手が届けば良いがデッドに飛んだ所で手だけじゃ流れにやられてしまう。
なんとかしなければならない!筆者が気合いで大きな岩の真後ろの流れが緩い箇所を目指してジャンプ! ん?驚いた事に足が地面についている。やった!コレでなんとななりそうだ、そこから大きな岩を回り込むようにして岩によじ登る。

回り込む際は流れに巻き込まれないか非常に緊張した、Kさんをロープで引き上げる事は不可能なので場所を教えながらジャンプしてもらう。
筆者がジャンプした時Kさんは「こいつ終わった」と思っていたらしい笑

足が全くつかないので岩を掴んで進む なぜか手先が痺れてくる

岩のフリクションは良いのですぐに剥がされる事はないが、手先がピリピリしてきて気になった。
水温が低い為だろうか? Kさんも同じ症状を訴えた。

初めて味わうスタイルでアドレナリンが出まくっていた。
その為か辛いという感覚は全くなく、次へ進みたいという前向きな気持ちがどんどん溢れ出してきた。
一方でKさんは 色々諦めていた笑

1300 海ノ溝洞(ウノミゾ)出合
これが悪悪ゴルジュで有名な海ノ溝洞ですか・・・すぐ見て分かる悪さである。
偵察しようも水量が多くて絶対無理、おそらく今日はカオレの日ではないのだろう。
後からこの日はカオレ谷をキャンセルしたというグループをSNSで見た。

海ノ溝洞出合

どうもここからは進めない。右岸から斜め懸垂できるが、落ち口を渡るのは不可能だろう

 

滝の落ち口まではいけるが・・・

ボルトがあり懸垂ポイントがあるが、水量が強く落ち口に到達できたとしてもその先が進めそうにない。
ここで敗退を決定。
写真を見るとそうでもないが現地にいると水量の勢いが半端なかった。

岩の上で休憩しながらゴルジュを堪能する。 本当に素晴らしい場所で全く飽きる事はない。
こんなところがあるなんて知らなかったし、絶景を見るというより絶景を体験している自分がすごく恵まれているなと感じた。
これからも沢登りは続けて行きたいなと改めて強く思う。

帰りはキャニオニングで帰る。
岩に気をつけて慎重に戻る、キャニオニングも沢登り同様に非常にリスクが高い。

Kさん キャニオニング

 

海ノ溝洞出合を水面より

流れに乗るとすごい速さ!

 

止まったと思ったら、こんなに浅い

 

え?飛び込むんですか?

 

ドボン!!ナイス♬

 

泡の箇所は危険です。 ライフジャケットないと死にます

 

怖い怖い 怪我には気をつけて

いよいよ終わりです

1400 キャンプ場到着
2時間弱という短い時間でしたが内容の濃い素晴らしい遡行でした。
予想以上の増水で敗退という苦い経験になったが、これも登山をする人間にとっては必ず必要なものである。
次は是非とも水量が少ない時に挑戦したいものだ。

筆者のおすすめ装備

ウエア類

沢登りでは水中の中に入る事も多く体温が低くなりがちです。

筆者が使用しているのはフェルトソールです。
とりあえずこれから沢を始める方はフェルトをオススメします。

ソックスはネオプレン製がオススメです。
沢は常に濡れるので普通のソックスではNG 保湿力があるネオプレンソックスがオススメです。


沢には砂利が沢山あるので靴の中に入ってきますのでスパッツで入るのを防ぎます。
脛をぶつける事もお多いのでサポーターとしても非常に頼りになります。

沢ではいくら防水ザックを使っても中に水が入る事を想定しなければなりません。
ザックの中にインナーとして防水スタッフバッグは必携です。

ギア類

懸垂下降が必要な箇所が出てくるのが沢登りです。
ビレイでも使える物を持っていきましょう。
ぺツル・BDを買っておけば安心です。
筆者はBDのATCガイドを使用しています。


セルフを取るのに必要なPASは絶対に忘れては行けません。
登攀だけだはなく、高巻きの際にも有効です。
安全を確保する為にPASは大きな力になってくれます。


ハーネスは軽くて立ったままでも着用できるタイプがオススメです。

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