西南シルクロードは密林に消える 高野 秀行 (著)
とにかくこの本はめちゃくである笑
著者の高野氏がゲリラと共に旅をする話である。
物語は高野氏が引きこもりで社会的にいわゆるダメ人間だった所から始まる、なんとかしなければというライターとしての心が、酒の力を借りてカメラマンにそこまで自信のない企画をあたかも余裕で行けるように熱く提案しまい。
真に受けたカメラマンが会社に持ち帰り・・・という話である。
西南シルクロードとは昔学校で習ったあのシルクロードとはちょっと違う。
まだ謎が多いその通路は当時(本書は2002年の話)ではゲリラ問題で普通の人は通れない。
現在でも西南シルクロードを通った外国人は高野氏を含め2名のみである。
詳しくは本書を見て欲しい。
本書の面白い所は、高野氏がいろんな民族・ゲリラと交流を深めていく中で政治背景や文化を理解していく。
中国には少数民族が沢山あるようで、民族によって考え方が違い面白い。
途中中国政府の取り調べの対応は必見である笑
予め言っておくが、この旅は違法というか高野氏は手続きを踏まずに中国からインドへ渡るシルクロード2ヵ月かけて踏破するのだが、インドで何が待ち受けているのだろうか?彼のパスポートはどうなるのか!?
是非読んで欲しい一冊である。