【読書】ユニクロ潜入一年 横田 増生(著)

【読書】ユニクロ潜入一年 横田 増生(著)

今回はノンフィクション作品。
知らない人はいないと言えるほどの巨大アパレル業界に潜入して取材をするという。
かなり怖いもの知らずのジャーナリストの本である。

ワンマン経営に疲弊する現場を克明に描く潜入ルポルタージュの傑作!

サービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制――。
「(批判する人は)うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」
そんな柳井正社長の言葉に応じ、ジャーナリストはユニクロの店舗への潜入取材を決意。妻と離婚し、再婚して、姓を妻のものに変え、面接に臨んだ――。

「週刊文春」誌上で大反響を呼んだ「ユニクロ潜入ルポ」をもとに、一年にわたる潜入取材の全貌を書き下ろした。読む者をまさにユニクロ店舗のバックヤードへと誘うかのような現場感に溢れたルポルタージュである。気鋭のジャーナリストが強い意志をもち、取材に時間をかけ、原稿に推敲を重ねた読み応えのあるノンフィクション作品が誕生した。

出典 amazon

私はあまりアルバイトをした事があるが、まともなサラリーマン生活をした事がないまま生きてきたので、少しばかり的外れな意見も多いかもしれない。
この本に置いては柳井社長が全ての神というような存在であり、その下で働く社員は’NO’と言えないまま無茶な要求であっても、社長の要求に従ってしまう。
’ブラック企業’と最近では言われるように、ユニクロでは日々社員は過剰な要求をして、疲弊してる社員が多いという事だろう。
疲弊する事により起きる問題は多くあり、一つとして現場で働くアルバイトの人々に悲しいかな社長と同じように過剰な要求をしてしまうという事である。
ユニクロで働く学生は授業を犠牲にすることもに多くあるようで、冷酷な現実社会を体感するという意味では良いかもしれないが、本業の時間を無理やり減らしてしまう企業は如何なものだろうか?

ユニクロは大企業である、つまり多くのお客様に支えられている事は間違いない。
ワンマン社長の会社は多くあるが、成功せずに沈没する事も多いだろう、しかしながらユニクロは常に第一線で活躍できる企業である。
’人件費’削減という事がこの本で繰り返し出るキーワードである、東南アジアの工場・アルバイトといったものも同様に大事なキーワードである。
優秀なマーケーターとスーパスター店長を確保すればどんな商品でも売れるだろうし、優秀な人材にはお金がかかるのは仕方がない。
だからこそ、替えの効く人材は最悪使えなくなってもいい!という事である。

人件費にはコストがかかるのは間違いないのだが、同時に会社の資産にもなる。
単年で考えれば、人件費を限界まで削る事により、利益を多く獲得できるかもしれないが長期的に考えたときに、それは人道的には決して良いとは言えないだろう。
無論人道的な配慮がない会社が立場の弱いアルバイトや賃金の安い外国人労働者を多く採用しているのだろう。

横田氏によってこのような内情が暴露された訳であるが’守秘義務’という奇天烈なユニクロルールでなかなか社員・元社員であっても情報は外に出せないらしい。
この点が非常にユニクロという会社の’腹黒い’部分であると思う。

守る事がある人間はなかなかリスク背負って社会に対して行動できないという現実はある事に間違いない。
だからといって現状に甘んじてはいけない、愚痴はなににも変わらないので、環境を変えるなり自分が積極的に変わらなければならないという皮肉ながらもユニクロのメッセージなのであろうか。

 

手先が不器用なモンタナ君です。 モンタナスポーツの広報としてお手伝いさせて頂いております。 美しい雪景色をみながら自分だけのシュープールを描きませんか?