【読書】スマホ脳 アンデシュ・ハンセン(著)
山岳会の年長の方からおすすめされた本が’スマホ脳’
「モンタナ君には特におすすめやわ」と あなたに僕の何が分かるんですか!と反論するわけもなく、さっさとアマゾンポチる、
以前より人気の本で実は非常に気になっていたのである。
スマホ脳 このキーワードだけで気になってしまう。
簡単に説明するがこの本はスマホが悪だとかスマホは危ないという事を言うのではなく、科学的に何故人間はスマホを手に取るのかを丁寧に説明している。
スマホを肯定・否定で考えるのではなく、何故スマホがこれほど人間を魅力してやまないという点をしっかり観察している。
登山ブログであるから、スマホ脳と登山を結びつけて考えてみたい。
①山行記録とスマホ
私にも経験があるが、ロング山行等なかなか普通行かないような記録をSNSにアップすると凄い反響がある。
例えば槍ワンデイ・11月劔などがそうであった。
いいねがくればスマホが鳴り、気になってスマホを手にとって誰かがいいねしたという事だけを見る。そんな事を繰り返すのだ。
いいねをもらったからといって、何かリプライをするわけでもない。
つまり生産的ではないのに何故かいいねの通知が来るとスマホを手にとってしまう。
本に書かれているがこれは私の自意識過剰ではなく、人間という脳がそうゆう風にできているのだと書かれている。
目から鱗というか・・・なるほどなぁとため息をついた。
注:YSHR先生と行った時もそうであったが、それはタグがついていたというだけである。
実体験的にもそこまでいいねに対して脳は働いていなかったように感じる。
脳がYSHR先生だらかだよ!と思考していたのか?
②登山とスマホ
山スキーへ行くと誰かはスマホで写真を撮っている。
SNSで上げるための方が多いのではないだろうか?
私だって同じである、インスタ・ツイッターに上げる用の写真を取る事は多い。
なんの為? それは少し恥じる気持ちもあるが「反応が欲しい」という事に他ならないだろう。
仮に反応を求めないのであれば山行記録としてブログに上げるだけにすれば良い。
実際そのような方も多くいらっしゃる(ブログの場合はSNSに比べて反応が視覚化されてない事が多い)
文章に比べ写真・動画は圧倒的に理解しやすく直ぐに’良い悪い’を判断できてしまう。
つまり文章のように思考しなくても、写真の撮れ具合によって非常に価値が高いものになる。
文章に比べ写真・動画は非常に流動的で面白いし、したがって撮る側は常に写真を取らなければならないし、山の写真であれば毎週のように山へ行かなければならない。
山に行っている時は毎日のようにスマホはなりっぱなしだろうが、もし山に行かなくなってしまえばスマホはただのならない電話になってしまう。
山関係では沢登り・バックカントリーの写真についていいねが多いと思う。
それはやってみたいという方が多いという事なのかもしれない。
無論’自分の記録の為だ’という方もいるのだろう。
そのような答えがこの本には書いてあるのだ。
③モチベーションとスマホ
スマホの全てが悪い訳ではないと思う。
何故なら①②で話した事は実質私にとって時間泥棒ではあるが、登山をする上だ対して悪物にはなっていないからだ。
’SNSの為に危険な事をする’という指摘もあるが、私はそれは一部の人間だけだと感じているし、危険・無謀だけあれば山に登れるというそんな簡単な事でもない。
大事なのは日頃の準備だと思っている。
その日頃のモチベーションを保つのに少なくとも私にとってスマホは前向きに働いているのだ。
仮に明日からスマホが消え去った世界が訪れたら(登山の世界だけを考えて)
どのような事が起こるのだろうか?
危ない事をしてもネットであげられる心配がないから、これまで以上に危険を犯す人もいるかもしれないし、スマホがなければ自分の価値がないから登山をやめる人も出るかもしれない。
まとめ
まとまりのない文になってしまった。
つまり言いたい事は人間は多くの時間をスマホに取られるようになってしまったという事である。一見自然に接していると思われている登山の世界でもこのような状況なのである。
あなたがスマホを手に中に収め続けるか寝る時ぐらいは距離を取ろうと思うかはわからないが、少なくともスマホ依存という社会に少しでも思いがあるのであればこの本を手にとってもらいたい。
すでにあなたの脳はスマホに操られているのだから。