目次
【読書】脱税の世界史 大村 大次郎 (著)
本から得られた知識・考え
- 国が隆盛するには金持ちが納税する時
- 徴税者が私腹を肥やすとと国が滅びる
- 中国 秦時代 独身15-30歳女性は一般の五倍の税金を払う必要があった
- 国家が専売すると税金を取りやすい
- 偽金造りは 金の流通量が少ない時に有効
- 世界最古の会社は徴税請負会社
- ユダヤ人の金貸し利率 30−60%
- キリスト教からイスラム教に改宗したのは税から逃げるため
- キリスト教の教会税が原因で 教皇が誘拐された事がある
- 無敵艦隊スペインは税金によって終わった
- 一部ヨーロッパには昔 窓税・暖炉税というものがあった
- イギリスはアメリカに独占企業を作らなかった(甘くみていた)為にアメリカは成長した
- アメリカ人がコーヒーを飲むのはボストン茶会事件の為
- ロスチャイルドはスエズ運河を買う資金をイギリスに融資
- ロスチャイルド家は相続税で痛い目に合う
- ヒトラーは我が闘争で大金を手にした
- 源泉徴収制度はナチスが作った?
- 昭和16年以前 サラリーマンの給料には税金がなかった
- ビートルズはタックスヘイブンを使っていた
- ビートルズは節税に失敗した
- デービアス社 タックスヘイブンの始まり
- タックスヘイブンの元締めはイギリス
- パナマはタックスヘイブンで潤っている
感想
会社を経営する人もサラリーマンでも毎月のように税金に憎しむを持つのはないだろうか?
その中で税金なんて払いない!と思う人も多いとは思うが、実際に実行した人は少ないと思う。
成熟した現代では難しいしリスクが高すぎる。
この本では古代の国から現代までの税金のシステム・宗教のシステムなどを分かりやすく説明している。
現代に生きる我々だけではなく、いつの時代にも国民は税金に苦しんでいた事がわかるし、悪い人間はいつでも
脱税をしたり、偽金を作ったりしている。
これは時代・国関係なく行われているので、人間の本質と言えるかもしれない。
私が面白いと思った点はキリスト教の10分の1税、収入の0分の1を教会に払うという制度、この結果教会は
どんどん力を付けて行くことになる。
この背景が分かれば世界史の出来事もより理解しやすくなる。
またイスラム教の事をしっかり理解できていない人が多いので、この本を読んでイスラム教像を変えて欲しいと思う。
現代の脱税にも触れており、GAFAに関しても詳しく説明されている、それに付随してタックスヘイブンの歴史・生まれを歴史を通じてきちんと説明されており非常に興味深い。
本当に面白い本で一気読みしてしまった。
是非オススメします。
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