目次
【読書】タバコが語る世界史 和田 光弘 (著)
本から得られた知識・事実・歴史
- タバコの起源はアメリカと言われている(ネイティブアメリカン)
- 今あるタバコ文化はヨーロッパ人が広めた
- 日本へはフィリピンを経由して伝わった 中国も同様
- 中国ではタバコを薬効があると説かれた
- タバコを嫌う王様・権力はいるので、喫煙する人が処刑されることも多かった
- ヨーロッパ人はタバコを薬として世界へ広めた
- ジェイムズ1世はタバコに税を課すが、それでも吸う人は増え続けた
- タバコは吸う本人だけではなく、税が入る政府も同様に依存する
- 商業ベースのタバコ生産の最初は西インド諸島
- イギリスから奉公を強制された白人がタバコ栽培をした 白人奴隷
- その後黒人奴隷へシフトしていく
- 一時期嗅ぎタバコが主流となる
- ナポレオンがヨーロッパへ葉巻を広めたが本人は嗅ぎタバコ派
- アメリカは嗅ぎタバコ文化が強かった
- タバコ王デュークはマーケティング能力に優れていた
- 発明王エジソンは自動車王フォードにタバコの害を説いた
- 戦時中タバコは兵に渡る
- キャメルのラクダの名前はオールド・ジョー
- 19世紀から女性向けのタバコが増えた
- アメリカで反タバコ運動が始まる
本から得た自分にとっての考え
- タバコはヨーロッパの物だと勘違いしていた
- 嗜好品としてそもそも発達したものではなく薬品として伝わったものだった
- アメリカで産まれたものでアメリカで反対されるのは面白い
- タバコは健康に悪いという説は今では主流であるが、昔は少数派ということ
- タバコは多くの人を魅了する事は間違いない
- 臭くないタバコがあればもしかしたら今でもタバコ文化は続いていたのでは?
- タバコ文化は500年余りだが、今その変革期にいる
- タバコによって多くのコミュニティが生まれたのは事実、戦争中にも関わらず敵同士である兵士が話をするのはタバコのお陰でしかない
- タバコによって多くの陶器等々の優れた物が作られた
感想
感想としては、まず喫煙者はこの本を読んでみるといいと思う。
今喫煙者が吸っているタバコには歴史があり、沢山の人によって現在の形があるのである。
現在日本では電子タバコが増えているが、これもまた歴史の変革期と言えるかもしれない、以前嗅ぎタバコが主流であったこともあるので、時代と共にタバコも変化している。
正直体に良い悪いという事は私にとってあまり興味がない、なぜならタバコが体に毒という事が知られたのは最近(昔から悪いと言う意見も沢山あった)なので、当時(昔)の喫煙者にとってはなんら関係ないからである。
500年もあるタバコ文化は決して悪という一括りにできるものではなく、多くの文化を作ってきているので、現代人である私達だからこそリスペクトしなければならないのではないかなと感じる。
現代社会ではタバコは’敵’として見られている、古来から一部から敵と見られていたが、現代ではそれが大きくなっただけという解釈もできる。
常に変化する時代を見られるのはとても面白い事だし、それを俯瞰して見る事ができるのは現代人の特権とも言える。
繰り返しになるが喫煙者にはこの本を見ることで少し右手に持っているタバコの理解がより進むのではないだろうか。
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