【読書】ワセダ三畳青春記 高野秀行(著)

ワセダ三畳青春記 高野秀行(著)

筆者はそこそこ読書をする。
スマホに時間を取られる時間の方が遥かに多いが、時々本を読む事によって想像もしないような発見をする事ができる。
スマホを使ってのネットサーフィンは何か自分の都合の良い情報ばかり無意識に集めているのかもしれない。
’刺激的’な情報やアイデアは自分の本意ではなく、漫画チックでいえば意識外からの攻撃なような感じで本能的に感じるものなのかもしれない。

今回紹介する本はワセダ三畳青春記 という本である。

筆者が愛してやまない高野氏の寮生活についての本であり、東京での三畳までの生活について学園モノのように楽しく語られている。
現在ではいささか若い人には想像に難しいかもしれないが、昔はこうゆう部屋が良くあったと聞く。
ちなみに筆者も大学の時は寮生活をしており6畳間でトイレ・風呂共同というとてもストレスフルな生活をしていたのでこの本に共感できる部分も多々ある。

本作では高野氏とぼろアパート野々村荘で繰り広げられる、俄かに信じられない出来事を中心体験談が語られる。
まぁ読者たちが出会わない人ばかりが野々村荘には住んでおり、どこかフィクションのような感じもするのであるがこれが事実だから面白い。

司法試験を浪人中のケンゾウさん、ドケチで臭い守銭奴等々
正直ただ面白いだけではなく、見ていて辛いと思うリアル感もある。
一つ確かな事は人間誰でも、生きるために一杯一杯だという事だろう、性格が悪い・嫌な奴と言われる人間もいるかもしれないが、本人としては生きるために頑張っているという側面もある。
他人に対してあいつはおかしい!という事を思う事も筆者もあるが、それはあくまでも一部であり、他にいい部分もあるかもしれない。
だからといって無理矢理嫌な奴の良い部分を見つけるなんて無理な話であるので、あくまでもそういう事も頭に入れておこうという話である。

早稲田大学といえば、高学歴の集まりだと思っていたが、全員がそうでもなく、また早稲田大学の近くにあるからといえ、寮には早稲田大学生だけが通う訳でもない。
いろんな理由は過去を背負い、格安の3畳の部屋で思い切り人生を過ごすのだろう。

この本を学生の時に見たら大きく感想は変わっていただろう、筆者は今社会人としてこの本を読んだ訳であるが、生意気にも’学生は若いなぁ’という無意識の上から目線をしている事に気づいてしまった。
もし20代前半の時にこの本に出会ってしまったら、どんな影響を受けるのだろうか?その事が知りたくて、タイムマシンを本気で欲しいなと思ってしまった次第である。
人間の価値観は毎日のように変化していく、だからこそ毎日全力で生きなければならない。

 

手先が不器用なモンタナ君です。 モンタナスポーツの広報としてお手伝いさせて頂いております。 美しい雪景色をみながら自分だけのシュープールを描きませんか?