山スキー 道具はケチるな。
山スキーをすると分かることであるが、とにかくお金がかかる。
大企業の社長や地主ならまだしも私のような一般市民にとっては道具をいかに安くするか考える必要がある。
2019年の12月白山に起きたトラブル
厳冬期に向けてポンツーンを買い、それに合わせてビンディングも買えばそこそこの値段になってしまった。
この気持ちは読者の皆様には分かっていただけると思う。
安易な考えというものは得てしてそのような時に降りてくるものである。
知り合いのスキーショップに行って「古いのでいいから安いのお願い」とそんな感じで型落ちのG3を入手。
これが地獄への入り口である。
2019.12.8 白山山スキー
高校の同級生のM本君と白峰から別当出合までMTBでアプローチ
雪も少なく快適に自転車で登ることができた、前の週もつぼ足で白山に登っていたので尚更安心できていた。
吊り橋を渡ると雪がしっかり付いているのでシール歩行に切り替える

しばらくはG3ハイトラクションのグリップに満足しながら高度を稼いでいく、ある時たまたまテールを見たらシールがペラっと
剥がれているではないか・・・正直その事実を飲み込みたくない自分がいた。
恐らく時間が経っており粘着力が落ちていたのだろう、型落ちや中古品を買うのは危険な事も多いと改めて感じた。
順調に進んでいる所であるが、パートナーに内容を報告する。
後になってトラブルを報告する事はより迷惑をかけてしまうだろう。

正直にパートナーに話をして、行けるところまで行こうと言ってくれた、逆の立場ならどうだろうか?快晴の12月の白山である。
ピークに行きたくて仕方ないだろう。
シールの状態を考慮して甚之助で引き返す・・・その時の私の気分といったら言葉にできない。



次の日にオクトスへ行ってBDナイロンを買った。
道具のトラブルは自分というよりパートナーのチャンスを潰すことになる。
いくら節約できたからといってあのような場面に遭遇するのはもう2度と御免である。
恥ずかしながらこのような失態は上記の件を含めて二回ある。
今考えてみれば、私の準備不足でしかないのであるが、当時はどうしても安くしようと考えていたのだろう。
何が安いのか分からない自分をすごく後悔している、今になってもあの時ピークへいけなかった責任を感じる事はある。
何回でもチャレンジできるとは言うが2019.12.8はその1日限りである。
私なしょうもないケチが引き起こした’事故である’
山スキーをする方にとって’安く揃えたい’と思う事は普通であると思う、ただ要所の部分では絶対にケチってはいけない。
一つのミスが一生引きずる負い目を感じる事になるのだから。