コラム

白山 遭難は誰にでも起きる

白山 遭難は誰にでも起きる

筆者の白山の記事が予想以上に見られており困惑している。


裏を返せばそれだけ情報がなかったということになる。
今回は’遭難’という事が誰にでも起きるという事をお伝えしたいと思う。
過去の山行を思い出せば、今までに’遭難’しそうになった事はある。
今回はその1例を紹介する。

残雪期口三方・烏帽子山

セイモアスキー場の真向かいに位置する山で石川県内ではマイナーであるが非常に歩きやすく整備されている。
確か筆者がまだ山岳会に入る前でどちらかというとトレランに重きを置いていた時期だったと記録している。
まだ山の事を知らずに’低山だから大丈夫’という気持ちもあったのかもしれない、兎に角非常に楽な気持ちでいた。
残念ながら上記の様な認識である故に山行記録は残っていない。

山頂付近で写真を撮ってもらった。

口三方へ登頂できたので、次は烏帽子山へ向かう。
そもそも烏帽子山へ行く予定もなかったので、そもそもが杜撰であるのだ。
雪がそこそこあるのにも関わらず、簡単な登山靴を履いているので、少し足が冷たい。 それでもスマホのGPSを確認しながらガンガン進んでいく。
進む速度は早いので、容易く烏帽子山につく事ができた。
あとは下山するだけであると思い、雪上に上にあるピンクテープを目印に降っていった。(結果的にこのピンクテープが仇となる)
ピンクテープがある事でそれを必要以上に信用してしまったのか、GPSを確認せずにどんどん降りていく。
途中「こんな所登山道ではないだろ!」と思うがピンクテープがある為に信用して進んでしまっていた。
降った先はなんと沢筋・・・そこそこな急斜面を降った為に今更登るのは・・・と若いながら思ってしまい、グリセードで降りていく。
今でもこれほど長い距離を綺麗にグリセードできたのはこの時だけである、本当にベルトコンベアーの様な気分だった。

グリセードトレース

沢筋を降りていくと何があるか?と今では沢登りをしているぐらいだから分かる事であるが、その時はそこまで意識していなかった。
そう滝があるのである、装備もない状況では非常に厳しい。尾根に上がれば全く問題ないのだが、知識がないという事は非常に恐ろしく
崖をクライムダウンしてしまうのだ。
滑落しそうな部分が数カ所あり・・・これはやばいと思う瞬間もあった。
GPSを確認してようやく林道が見えた時は本当に安堵したが、最後林道が目の前に見えた時真下は崖になっている。
林道はすぐ前にあるのに、なぜこんな遠いんだ。木を掴みながらやっとの事で林道に降りる事ができた。
今考えでも本当に無事に帰ってきてよかったと思う。
登る前は’遭難’などの言葉なんて頭に全くなく、良いイメージばかりしかなかった。

山行計画

山行計画がないという事は登山対象の山を知らないという事なので、知識がない。
つまり道を間違える可能性が高くなる。ましてや雪がある残雪期里山という1番危険なエリアである。
人があまり入っていない山ではメジャールートよりもリスクが高いと考えなければならない。
また今回遭難していたら、誰も筆者が山にいることも分からないの。
入山する事は必ず誰かに伝えなければならない。

ピンクテープ

必要以上にピンクテープを信用してしまい、迷ってしまった。
確かにピンクテープが示す道は正しい事が多いが’絶対’ではない、大事なのは自分で地図・GPSを確認する事である。
今でも不思議なのではあるが、烏帽子山のピンクテープは本当に何処に向かっていたのだろうか?
検証したい所ではあるが、随分昔の話になるので、今はあるかわからない。
ピンクテープ頼みは本当に危険!

こんな危険な目に会う必要はないので、登山を始める方は最初に必要な知識を身に着けるのが最適である。
しかしながらこの時に見た白山は非常に美しかったのを今でも覚えている。
登山魅力とは・・・と改めてなんだろうなと。

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