崖で24時間も『宙づり状態』
長野県で山岳事故が増えているようであるが一つ興味深いニュースを見つけた。
目測を謝って中づり状態になったとあるので、懸垂下降中の事故と考えられる。
そして下降するにはロープが足りず、どうしようもなくなってしまったのだろう。
懸垂下降というのは高い所からロープを使って降りる事である、非常に便利であるがその反面、事故も多い。
経験者・ガイドでも懸垂下降での事故が多い。登攀中のミスと違い、懸垂下降でのミスは死に直結する。
今回の事故を読んでいくと、男性は懸垂下降で降りていたが、ロープが足りずに宙ぶらりんになってしまった。
本来なら登り返して、懸垂ポイントまで戻るべきであるが、何からの原因で登り返す事が出来なかった。
詳細な情報がないので、なんとも言えないが「事故脱出」をしっかり出来ていない!という批判の声が出てしまうのだろうと感じた。
つまり懸垂下降をするという事は、登り返しをセットで覚えなければならない。
筆者も最近登り返しなど全然していないので、しっかり練習しなければ・・・
3日、長野県内では7件の山岳遭難が発生しました。この内、大桑村の糸瀬山付近では、ロープを使って下山しようとした男性が少なくとも24時間、宙づり状態になった末、救助されました。 救助されたのは、愛知県みよし市の53歳の男性で、3日に日帰りの予定で単独で入山しました。男性は崖をロープを使って下りていましたが、目測を誤ったため、長さが足りず、宙づり状態に。午後7時ごろ、携帯電話で救助要請をしたということです。 翌朝、警察などが救助に向かいましたが、現地にたどり着くのに時間がかかり、結局、男性が地上に下ろされたのは午後7時ごろで、その後、木曽郡内の病院に搬送されました。 少なくとも24時間、宙づりになっていたため、男性は疲労した様子で、救助の際は「申し訳ありませんでした」などと話していたということです。 警察はきちんと装備を整え、自分の実力に見合った登山をしてほしいと呼びかけています。
出典 長野放送