沢登り 滑落事故
沢シーズンが始まると必ずおきてしまう死亡事故。
毎年ながら他人事ではないと感じている。
18日午後0時10分ごろ、埼玉県秩父市中津川の大若沢の滝つぼで、県警山岳救助隊員らが小川町の男性会社員(61)と千葉市美浜区の女性事務員(48)がうつぶせで浮いているのを発見した。2人はいずれも現場で死亡が確認された。秩父署は沢登り中に滑落した可能性があるとみて、司法解剖して死因を調べる。
同署によると、18日午前8時55分ごろ、女性の夫(49)から「17日朝から日帰りで秩父の大若沢に沢登りに出掛けた妻が帰宅しない」と県警に通報があった。
女性は登山仲間の男性と合流して沢登りをしていたとみられ、現場から直線で約600メートル離れた駐車場に男性の車が駐車されていた。2人は登山用の装備で、目立った外傷はなかった。現場は岩場で、秩父地方では17日、雨が降ったという。
出典 goonews“
沢登りは登山道のように決められたルートを進むのではなく、石の上など現場に合わせてルートを決めなければならない。
相手は水なので常に変化している ’不確定要素’が多いと言われるのはこの為だ。
苔が多ければ滑るし、水量が多ければ流される・・・そんなシチュエーションを考えて遡行しなければならない。
遡行するだけでも非常に大変なのだが、加えてクライミング要素もあるのが沢登りというものである。
ロッククライミングのようにルート化されていないので、各々状況に合わせて登る事が多い。
同じ状況はあり得ない状況の中、その場で最適なルートを探し出し登攀する事は最高に楽しいことであるがリスクが高いとも言える。
沢登りでは、ロッククライミングと違い、ロープを出さない事が多いので少しのミスが命を落とすことになる。
今回の事故の詳細は知らないが、一人が滑落してしまうと救助も非常に大変であるし。
そもそも沢では電波が通じない事が普通であるので、助けを呼ぶ事が難しい。
一見楽しそうに見える沢登りであるが、実体は危険が多く潜んでいる遊びであることを理解する事が必要だと感じている。