2020年は記録的暖冬と言われている。
だからといえ家でぬくぬくだらだらとしてはいられない。雪がある所へ行くしかないのである。
石川県内では白山しかない。筆者は谷峠にも車を走らせたが、例年に比べると全くないと言っても過言ではないほどの積雪量である。
そんな事で2週連続白山に向かった。 2020.1.19
水曜日(2020.1.15)に積雪があったので、別当出合のライブカメラをチェック。
屋根の赤い板金部分は白く塗り潰されていた。ただ深さまでは分からない。
兎に角天気に恵まれている日曜日に行こうと決めた。
今回のパートナーはYさん、筆者が初めて山スキーを連れて行ってくれた人である。その時のブーツはアルペン用で非常に重かった記憶がある。
それに比べれば今の装備はかなり充実している。
2020.1.19 00:00 白峰ゲート発
他に1パーティが準備していた。
お先に失礼した。
ゲート先に早速雪がついている・・・暗くて先が分からないのでいける所までMTBで進む事にする。
乾いてた路面があったり、雪が積もっていたりと非常に難儀する。
この時点で、かなり焦ってしまいメンタル的にも追い込まれていた。肉体的にもかなり汗をかいてしまったという印象。
百万貫の岩を少し超えた所でMTBをデポ。かなり雪は深くなっており、とても漕げる場面ではない。
そこからシール歩行。初めての白峰〜市ノ瀬間のシール歩行。
予想以上に辛いし、時間だけが過ぎていき、焦ってしまう。
市ノ瀬 2:40
予定の倍は掛かった。雪があるのでこのタイムでの本来問題はないのだが、精神的に「時間を掛けすぎた」という焦りが強く、体力をかなり消耗していた。
ここから別当出合までのラッセル。筆者のポンツーンでガシガシ登る。
道中非常に眠い 欠伸が何回出たか覚える事も容易でなかった。
前日仕事が終わり、家を出るまでの2.5時間をしっかり仮眠できたはずだが・・・最近生活リズムが狂っている為なのか、仮眠していても欠伸が止まらず、口の関節が痛い。
Yさんも本調子ではなく、かなりしんどい様子。 ここの段階でピークは無理かなと判断した。
別当出合 5:20
2.5時間で着いた。 できれば2時間ちょうどぐらいでいきたい。
体力不足を痛感。
休憩していると、後ろからライトの光が見える。2名がやってきた。
滋賀県から来ているという、筆者は仮眠してから尚且つ1時間のアプローチ。
遠くからお疲れ様です。
1人が靴擦れで足を痛めていた、残念ながらプロテクトJ1は車の中だ。
ピークを目指さず、途中で引き返すらしい、お気をつけて。
昼から天候が崩れる予想もある。
一緒に別当出合の休憩室が使える事を確認。とても暖かったです。笑
異例の長時間休憩
別当出合 6:12 発
石畳は全く問題なく登れる。
中飯場からは薮が濃い、直登のできず夏道だと薮が邪魔で登りにくい。
中途半端なコンディションとしか言いようがない。
ルーファイは筆者が担当させてもらうが、なかなか良いとは言えない始末。
楽に・早くいけるルートを見つける必要がある。
日が登ると本当に素晴らしい景色が見えてくる。
ただ・・・少し暑すぎる。異常な気温。残念な雪質になりそうだ。
エコーラインには陽がすでに射していた。
甚之助避難小屋 10:00
すでにピークを目指していないので、ゆっくりと登る。
帰りの時間が計算できない為に早めに帰りましょう。
避難小屋内で休憩。
しかし雪が少ない。 白山でこれだけ少ないのであれば里には雪があるはずがない。
エコーラインを少し登り、ここで今回は終わりとする。
正直今回の体調と意識でピークを目指すのは危険。
h=2017地点から滑降!
が・・・雪が重い・・・ 全然滑りません。
それでもYさんの滑りをなんとかカメラに収める。
Yさんはテクニカル・パトロールの資格を保持している、プロフェッショナルである。
残念ながら今回はそーいった滑りを見る事ができなかった。
雪質が悪いからですよ笑
甚之助小屋から別当出合までの雪質は最悪かつ薮が濃いので、かなり難しい滑りとなった、
なんとかいいラインを探して標高を落としていく。
覗からトラバースして林道へ出ようと試みるも、雪がすくなく断念。
前回よりも少ないとはどーゆー事だ?
市ノ瀬 13:05
滑るのは一瞬すぐに市ノ瀬に帰って来た。
さてこれからデポ地点へスキーで移動。
轍にスキーを滑らす。意外と綺麗に進み、快適なクルージングとなる。「まじかよ!」
と笑
デポ地へ到着してMTBを回収、あとは帰るだけだが、轍を漕ぐのは難しい。
なんとか転けないようにタイヤを回していく。
白峰ゲート 14:35
無事到着。 甚之助までしか行かなかったのに疲労感がすごい。
やはり本調子とは言えなかったが、言い訳は無用である。
Yさん本当にありがとうございました。
体力不足・自己管理能力不足を浮き彫りになってしまった今回。
対策方法は分かっているので、下を見ている暇はない。
総合距離 38km
総合行動時間 14時間45分
筆者のおすすめ装備
ウエア類
山スキーでは歩きが多いので、登りで汗をかいてしまいますね。
そのまま標高が上がり寒くなると汗冷えしてしまい最悪低体温症になってしまいます。
このドライレイヤーを着用してからは本当に汗冷えが起きなくなりました。
絶対にオススメします。
厳冬期にはバラクラバは必須です。
ネックウォーマーではしっかり顔をカバーできません。
ファイントラックの商品はゴーグルが曇りにくいように工夫されてあります。
今では山に行くと青い手袋を着用しているのが当たり前になりましたね。
登山ガイドの方も使っている実績もあるので、安心してお使い下さい。
インナーグローブにはBDを使っています。
つけ心地が良く特にストレスが感じませんが、手首周りが少し狭いです。
ギア編
山スキー界ではもう一般的になってきたウィペットです。
筆者も普通のストックでも山へ行ってましたが今ではもうウィペットなしでは行けません笑
ビンディングの操作などでも非常に便利です。
標高が高い山はアプローチが長い場合暗いうちから歩き出すのでヘッドライトは必須です。
明るさの変更が容易なのがGOODです。
その他
登り返しの時にシールを貼りますが、板に雪が残っているケースが多いと思いますが、このブラシがあれば簡単です
また凍った雪も固い部分を使って取ることができます。
下山後車に載せる前にも大活躍ですね。