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白山 厳冬期 山スキー

2020.1.11
天気が良いという事で白山に行ってきた。
前回・前々回とシールトラブルにて、引き返すことになってしまい、個人的にも悔しいし、仲間に迷惑をかけて申し訳ない気持ちが会ったので、今回は気合いが入る。
準備はしっかり出来たが、心配なのは体力だけである、どうも正月というのは怠けてしまう。
メンバー O田・K村


00:00ゲート発予定だったのだが、私とK村が早めに着いたので10分前にスタート
O田さんはskimo選手であり恐ろしく速いのである(メールで連絡した)
MTBで市ノ瀬を目指す。気味悪いほど暖かく、空が青い。
ふと白山の見てみると、日本画のような雰囲気が感じられ、言葉にならないぐらいの美しい絵が広がっていた。
後に調べると、満月だったらしく 1月の満月はウルフムーンというらしい。
満月の日にここに来れて幸せ者である。
残り1キロ地点でO田さんが追いついた。00:00に出発して、他にも2名が後ろにいるらしい。 今回は遅くてもいいのでピークを取りたいと思っていたので、無駄に急がずに
マイペースで行こうとは最初から決めていたし、皆も理解してくれた。

01:00 市ノ瀬
予定通り60分で着いた。
道中雪でMTBを漕げない箇所もありながらだったので満足。
おそらく別当までの林道もMTBを途中まで使えるだろうという事で、市ノ瀬ではデポせずにそのまま進む。
1キロ過ぎた辺りでMTBをデポ。
そこからシールで進む。 なにやら下でヘッドライトの明かりが見える。
後ろからO田さんが行っていた2名が登ってきたよう。
「別当出合までに抜かれるシナリオですね」と私
駐車場手前で、2人パーティに追いつかれそのまま後を付いて行かせて貰った。

03:03 別当出合
約2時間で到着。 充分なペース。
別当出合でお茶とカロリーメイトを取る。カロリーメイトは食べ易く計算しやすいので
今回採用したが、やはりカロリー不足。今回反省する点。
2人パーティに先に行ってもらう。
地獄軍団のぱくさんが休憩せずに別当を通過していった。
恐るべし! モンタナスポーツにまた来てくださいね。
私が一方的に知っているだけだが・・・

恐怖の吊り橋
足を置く場所が凍結していた。
しっかり前を向いて安全に。

核心はワイヤーを持つ手の握力笑

16:05 甚之助避難小屋
本当に別当から甚之助間は辛い。
私にとってはここが正念場、過去のトラブルもこの間に起こっている。
だが今回無事に甚之助に到着。
せっかくなので、スコップで雪をどかしてドアを開け休憩。
前回O田さんが味噌汁を飲んでいて美味しいそうだと思ったけど、そこまで用意する元気がなかったとK村さん
「もうひと踏ん張り!」とスキーを山頂に向ける。




甚之助からエコーラインにトラバースして樹林帯を登る。
少し凍結して部分もあり、クトーを付けた。
天気が非常に素晴らしく、モチベーションも上がる。
相変わらずO田さんは速い。これぐらい速く歩けないと厳冬期は不可なのかもしれない。
今回は暖冬期白山。例年よりいささか優しい。
ガシガシシールで高度を上げていく。


別山が非常に美しく見えた。 個人的別山はとても好きな山だし
一回は滑っておかなきゃと思っていたけど、かなりの斜度がありそう汗





08:00 弥陀ヶ原手前でパクさんにすれ違う・・・
早すぎる。俗に言う僕はヤムチャ視点である。

弥陀ヶ原を歩く。 別名サッカー場
ライブカメラを横切ると、室堂が右手に見えてきた。
室堂には寄らず、そのままピークを目指す。
あとは気合いで登るしかない!!
プチモンスターやシュカブラを見ながらのシール歩行
モチベーションが上がらないはずがない。



ピークまでの急登
至る所がカチカチで危険。シールでいける所まで登る。
クトーがないと絶対無理。
10:00 六地蔵辺り?で先行者が板を履いていた。
ピークまではクトーでは無理そう。
情報を頂きありがとうございます。
スキーを脱いでクランポンを装着。
いよいよ暖冬期白山のピークが近づいてきた。
今まで春しか来た事なかったので、かなりワクワクしていたと思う。




そこは別世界と思えるほど綺麗で何もかもが凍っている。
噂で聞くエビの尻尾もすごく大きい。
例年の1月と比べ、物足りないと思う人もいると思うが、2020年の1月のピークは最高に間違いない!
写真でいつも見ているが、実際その場所にいると興奮する、天気も良かったお陰で大変素晴らしい景色を見る事が出来た、兎に角風が強くて長居はできないので、初詣と写真を撮る。
同じ山岳会としてK村さんと安全を祈る。






10:2o スキーを履き替える。
いよいよ滑走出来ると思うと嬉しいのだが、今回はピーク着けて若干満足していた。
どうせ日も当たっているし、雪質はそこまで期待出来ない。
O田さんから滑り出す。
「めっちゃいいやん」いい感じの雪質。
ようやくpontoon159に慣れてきたのか滑りやすく感じた。
一気に弥陀ヶ原まで滑る。






弥陀ヶ原から甚之助間でパウダーを狙う。
万才谷へいく斜面も雪がしっかりあった。
いい感じのラインを探し、滑る。
予想以上のパウダーで乾雪とは言えないがしっとりとした優しい雪質で滑りやすい。
太板できて良かったと思えた。
O田さんとK村さんは兎に角スキーが上手い。
O田さんはテクニカル保持で山もゲレンデも活躍。
K村さんは車のA級ライセンス保持で車の運転が上手い。








いいパウダーを満喫したら、ボブスレーと言う苦行。
スキーが上手い人はスピードコントロールで切り抜けるが、私はここでもヤムチャであった。 太ももがパンパン。
完全なボブスレーコースではないんだけど、薮がうるさすぎてマトモに滑れない。

今回は前回諦めた 別当覗からのルート。
シュプールも付いていた。 ただ雪崩が怖いので、皆でビーコンを再確認。
上から見るだけでも楽しそうなラインである。
K村さん行く!
見て分かるほどのふわふか感、私も続く!
予想以上に雪質 いわゆるパウダーってやつでした。
pontoonは本当にパウダーが滑りやすく、ほぼ自動運転で曲がる。






パウダーを満喫した後は林道に戻り、ひたすら標高を下げる。
もちろん石畳は避けて迂回コースへ。
最後の恐怖の吊り橋を越えて無事別当出合に戻ってきた。
後はMTBのある所まで林道を滑る、至る所滑りにくい雪だったがなんとか滑る。
13:30 市ノ瀬
市ノ瀬まで着けば後は白峰ゲートまでMTBに乗るだけである。
だがしかし!!世の中甘くない
O田さんのMTBにトラブル発生!
時間をロス。
14:40 白峰ゲート
無事に帰ってこれた。






去年12月に3回白山へ来たが、そのうち2回はシールトラブルで敗退。
どうしても今回登頂したかった白山だった。予想以上の好天候の中、頂に立てた事が心より嬉しい。
ただの自己満足かもしれないが。
今回一緒に登った。
O田さんK村さんありがとうございました。

総距離:44km
総時間:14時間:40分

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筆者のおすすめ装備

ウエア類

山スキーでは歩きが多いので、登りで汗をかいてしまいますね。
そのまま標高が上がり寒くなると汗冷えしてしまい最悪低体温症になってしまいます。
このドライレイヤーを着用してからは本当に汗冷えが起きなくなりました。
絶対にオススメします。

厳冬期にはバラクラバは必須です。
ネックウォーマーではしっかり顔をカバーできません。
ファイントラックの商品はゴーグルが曇りにくいように工夫されてあります。

今では山に行くと青い手袋を着用しているのが当たり前になりましたね。
登山ガイドの方も使っている実績もあるので、安心してお使い下さい。

インナーグローブにはBDを使っています。
つけ心地が良く特にストレスが感じませんが、手首周りが少し狭いです。

ギア編

山スキー界ではもう一般的になってきたウィペットです。
筆者も普通のストックでも山へ行ってましたが今ではもうウィペットなしでは行けません笑
ビンディングの操作などでも非常に便利です。

標高が高い山はアプローチが長い場合暗いうちから歩き出すのでヘッドライトは必須です。
明るさの変更が容易なのがGOODです。

その他

登り返しの時にシールを貼りますが、板に雪が残っているケースが多いと思いますが、このブラシがあれば簡単です
また凍った雪も固い部分を使って取ることができます。
下山後車に載せる前にも大活躍ですね。

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この記事を書いた人

酒と登山を愛するモンタナ君です。
陸上競技・海外在住などの経験を得て現在は一応自営業に携わっています。

初めて山スキーをした時の感動は忘れられません。
アルコールで記憶が消える前に、山スキーに行かなければ!!!

読書も好きなので、オススメ本教えて下さい^^

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